国際女性デー(8日)に合わせ「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」が発表された。兵庫県は行政以外の3分野で昨年より順位を下げた。最低は経済の38位(前年34位)で、「1」に近いほど平等を示す指数では0・420。フルタイムで働く人の割合や就業率の格差が全国順位を押し下げた。県政関連の女性登用を表す指数はふるわなかったが、市町の防災会議の男女比の指数は0・238と全国で最も格差が小さかった。(那谷享平)
同指数は、上智大の三浦まり教授らでつくる「地域からジェンダー平等研究会」が2022年から毎年、政府の公表データなどを統計処理して算出。政治、行政、教育、経済の4分野の計30指標で、男女の格差を47都道府県ごとに数値化する。差が小さいほど順位が上がる。
兵庫県の経済分野は前年からさらに後退。フルタイムで働く人の割合は全国46位(前年45位)だった。フルタイムの平均月給も男女で8万1700円の開きがあり、全国26位(前年26位)。共働き家庭の家事・育児時間は、男性の週当たり平均48分に対し、女性が同250分と大きく偏っている。
ほかの3分野の指数は、政治が0・204で20位(前年15位)、行政が0・334で18位(同31位)、教育が0・644で21位(20位)だった。全国順位は経済で低かったが、格差そのものは政治と行政で大きい。
政治における議員の男女比率では、衆参両院の国会議員(選挙区選出)が17人対1人、県議で70人対12人、市町議で660人対184人。市町長は40人対1人で、41市町のうち明石市の丸谷聡子氏が唯一の女性市長だ。女性ゼロ議会は、神河町と香美町が該当した。
地方自治体の管理職の女性比率など10指標で構成する行政分野では、県の審議会委員の割合が男性1に対して女性0・419で全国45位(前年44位)に沈むなど低迷。県職員の育休取得率の指数は0・464で41位(同45位)だった。トップ主導で積極的に女性登用を進めてきた鳥取は5年連続1位で、福井や茨城も近年改善が目立つ。行政の指数は「首長のリーダーシップ次第で順位が変化しやすい」(三浦教授)という。
教育は、四年制大学進学率で全国8位(同7位)。男女ともに6割近くが大学に進学し、男性と女性の差も1・4%にとどまる。ただ学校現場は男性中心の運営が続いており、小中高の校長の男女比はいずれも全国で20位台。格差が最も大きいのは中学の校長で、男性1人に対して女性0・141人だった。
■統計処理の方法
政府統計などから4分野の計30指標を選び、世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ指数に準じた方法で算出した。上智大の竹内明香准教授が統計処理を監修。2024年に使用する指標と加重平均の重み付けを固定し、経年比較が可能になった。まず指標ごとに、男性1人に対し女性が何人いるかを見るため「女性の人数÷男性の人数」を計算。各指標の数値が分野全体の指数に与える影響を適正にするため、加重平均した。
指数は1に近いほど平等を示し、格差が大きいほど0に近づく。1を超える場合は1とする。一部の指標は割合を比較。都道府県職員の育休取得率では「男性の割合÷女性の割合」を計算した。教育は子ども側の指標である四年制大学進学率を50%、教育業界で働く大人側の指標を計50%となるよう重み付けした。都道府県の人口比は反映していない。
























