「解体の仕事なので当時、ほこりがそこら中に舞っていた」と話す登日廣幸さん=神戸市中央区
「解体の仕事なので当時、ほこりがそこら中に舞っていた」と話す登日廣幸さん=神戸市中央区

 阪神・淡路大震災では24万棟もの建物が一瞬にして全半壊した。災害廃棄物は2千万トンに及んだ。がれきや粉じんに含まれた微細なアスベスト(石綿)繊維が飛散し、吸い込んだ人々は将来の発症リスクを負った。発生から今年で31年。被災地ではがれき処理に携わった労働者が中皮腫を発症し、相次いで労災認定されている。住民にも被害が広がる。震災アスベスト。阪神・淡路は、災害多発列島の日本に予防と対策を求める警告を発している。(特別編集委員・加藤正文)

「時限爆弾を抱えて生きている」