秋の七草の一つオミナエシが、あいな里山公園(神戸市北区山田町藍那)で、小さくも鮮やかな黄色い花を咲かせている。今夏の酷暑を乗り越え、青空に向かって茎を伸ばし、ゆったりと秋風に揺れている。
棚田やため池など、同地にあった里山の風景を守る同園では、自生する植物は園内の「野草園」で保全しており、ほかにもキキョウやフジバカマなどが咲きそろう。
同園で活動する「あいな野草くらぶ」代表の中村善則さん(77)は「花々が彩るかつての里山を想像して秋を楽しんで」と話していた。オミナエシの花期は来月上旬までになりそう。(小林良多)