理科の授業中に事故が起きた教室(姫路市教育委員会提供)
理科の授業中に事故が起きた教室(姫路市教育委員会提供)

 11日午前11時ごろ、姫路市延末の市立山陽中学校で、1年生の理科の授業中、実験で使っていた三角フラスコが破裂した。ガラス片が飛び散り、男子生徒1人と男性教員がすり傷を負ったほか、生徒4人が喉の痛みや耳の不調を訴え処置を受けた。

 市教育委員会によると、1年生の教室で、男性教員が水素の引火性を確かめる実験をしていた。水素の発生を確かめるため、フラスコに付けた管の先でシャボン玉を作り、宙に浮いたところで火を付ける手順だったが、管から離れる前に火を付けたため破裂したという。

 発生後、学校はすぐに警察や消防に届け出ず、生徒らをタクシーなどで病院に送ったという。

 市教委は「手順に不備があった」と謝罪。「けが人が出たことを重く受け止め、再発防止に取り組む」とした。