任期満了に伴う神戸市長選(10月12日告示、同26日投開票)で、共産党兵庫県委員会などでつくる政治団体「市民にあたたかい神戸をつくる会」は30日、兵庫労連事務局長の岡崎史典氏(56)を擁立することを決めた。無所属で立候補し、共産が推薦する方針。
岡崎氏は大阪府岸和田市出身。浪速高校(大阪市)卒業後、会社員を経てNHK受信料の契約・集金スタッフとなり、労働組合活動に携わった。2012年に兵庫労連事務局次長に就き、23年から事務局長。前回21年の神戸市長選に立候補し落選した。
岡崎氏は取材に「三宮などの大型再開発で福祉に予算を回さず、暮らしに寄り添わない市政を継続させるわけにはいかない。物価高に対応した市民目線の政策に取り組む」と述べた。
市長選には4期目を目指す現職の久元喜造氏(71)、ニュース分析会社社長で新人の木島洋嗣(ひろつぐ)氏(50)、同市議で新人の五島大亮(だいすけ)氏(48)の3人がいずれも無所属での立候補を表明。日本維新の会も擁立を模索している。(井沢泰斗)