夜が明けきらない中、駐機する飛行機を背に滑走路上を走るランナーたち=30日朝、神戸市中央区、神戸空港
夜が明けきらない中、駐機する飛行機を背に滑走路上を走るランナーたち=30日朝、神戸市中央区、神戸空港

 目の前にはずらりと並ぶ飛行機、全長2・5キロの滑走路、赤や青に光る灯火-。普段は立ち入ることのできない広大な空間を、約200人のランナーたちが走り抜けた。30日早朝、神戸市中央区の神戸空港で開かれた初のイベント「神戸空港ラン」だ。

 国際線チャーター便の就航を記念し、一般社団法人ランジャーニー(神戸市)と関西エアポート神戸が企画した。空港ランは各地の地方空港で実施された例があるが、発着便の多い都市部では珍しいという。午前7時台の始発便の運航に支障が出ないよう、綿密な計画が練られた。

 兵庫や大阪、東京などから集まったランナーは午前5時にスタート。滑走路を含む約5キロのコース上で、写真を撮るなどしながら非日常を存分に味わっていた。同市須磨区の会社員(53)は「広くてきれいで満足。次あればまた参加したい」と笑顔を見せた。(長嶺麻子)