母親とじゃれるコビトカバの赤ちゃん「ウタ」(手前)=25日午前、神戸市中央区港島南町7、神戸どうぶつ王国
母親とじゃれるコビトカバの赤ちゃん「ウタ」(手前)=25日午前、神戸市中央区港島南町7、神戸どうぶつ王国

 西アフリカにすむ絶滅危惧種のカバ「コビトカバ」の赤ちゃんの公開が25日、神戸市中央区の神戸どうぶつ王国で始まった。母親にぴたっと寄り添ったり、じゃれあったりする姿が来園者の目を引いていた。

 コビトカバは成長しても、体重はカバの10分の1程度という。体毛がなく、紫外線を遮断する赤い分泌液で皮膚を保護する。生息数が少なく、キリンの仲間「オカピ」やジャイアントパンダとともに世界三大珍獣に数えられる。

 神戸どうぶつ王国は一組のつがいを飼っており、7月9日に初めての赤ちゃん「ウタ」が生まれた。母乳や牧草ですくすく育ち、今は体重約19キロで誕生時の約3倍に増えた。成長すれば200キロ前後に達するという。

 公開は午前10時~11時半と、午後1時半~3時。同王国TEL078・302・8899(笠原次郎)