神戸新聞NEXT
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 20日に投開票された参院選兵庫選挙区では、昨年の兵庫県知事選で再選した斎藤元彦氏が得た約110万票、いわゆる「斎藤票」の行方にも注目が集まった。神戸新聞社が出口調査で昨年の知事選の投票先について尋ねたところ、選挙区では斎藤氏に投票した人の4分の1が前明石市長の泉房穂氏に、比例代表では最多の2割が参政党に投票していた。

 昨年11月の知事選で斎藤氏は111万3911票を獲得。各種調査で「斎藤票」は交流サイト(SNS)との親和性が高く、既存政党の枠組みにとらわれない人が多かったとされる。参院選でも陣営の多くがSNSを意識した選挙活動を展開した。一方で、県民の間で斎藤氏への評価は分かれており、態度表明は支持を減らしかねない「リスク」として、ほとんどの候補者が斎藤氏に対する明確な姿勢を示していなかった。

 神戸新聞の出口調査は県内32カ所で実施し、2499人から回答を得た。斎藤氏に投票したと答えた40・3%(実際の知事選の得票率は45・2%)の投票行動を分析した=グラフ。