まちを象徴するような特産品が少ない兵庫県播磨町が、「ふるさと納税制度」の返礼品作りに力を入れている。神戸市など知名度の高い自治体が多彩な返礼品をそろえる中、県内で唯一、返礼品なしだった同町が方針を転換。現在、町を挙げた商品開発で37件の返礼品を並べた。まだまだ県内自治体では最少だが、「播磨町らしさ」にこだわった特産の発掘・開発で、町の活性化につなげる。(田中朋也)
■700人に播磨町と聞いて思い浮かべるものを尋ねると…
「返礼品開発はゼロからのスタート。何が当たるかわからない」。2022年に就任した佐伯謙作町長が、返礼品の導入を決定。知名度の高い特産品がない状況を逆手にチャンスと捉えた。