神戸新聞社は、阪神・淡路大震災の経験と教訓を伝える小中学生向け「こども震災学校 夏休み特別編」を8月2日午後1時~3時45分、神戸ハーバーランドの本社会議室で開きます。講師は、北淡震災記念公園(淡路市小倉)の総支配人、米山正幸さん(59)と長女未来さん(30)。震災から30年の今年、語り部として活動する2人の貴重な話を聞いてみませんか。
こども震災学校は昨年4月から今年2月に計4回開催。語り部グループ「語り部KOBE1995」と連携し、小中学生らに体験者らの話を届けてきました。
夏休み特別編では、震災当時、淡路島の旧北淡町(現淡路市)の富島地区で、消防団員として救助活動をした正幸さんと、まだ生後2カ月だった未来さんが語ります。正幸さんは救助の様子や地域のつながりの大切さなどについて各地で話してきました。未来さんに地震の記憶はありませんが、全国の子どもたちに経験を伝える父を見て育ち、大人になって語り部を志しました。
災害発生から30年程度を境に語り継ぎが難しくなる「30年限界説」が指摘されます。そんな中で、次世代に伝える正幸さんと、体験者から聞いて発信する未来さんの取り組みは、震災を知らない子どもたちにも参考になるはずです。
無料。先着15組程度を募集します。保護者と一緒に参加してください。当日の様子や感想文などは神戸新聞の紙面や、ホームページに載せる予定です。
希望者は、メール(kyouiku@kobe‐np.co.jp)で件名に「こども震災学校」と明記。小中学生の名前と学校名、学年、年齢、保護者の名前と住所、電話番号、メールアドレスを書いて応募してください。きょうだいでの参加もできます。締め切りは7月20日です。
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神戸新聞の震災学習用サイト「1・17つなぐプロジェクト」=QRコード=の「こども震災学校」のコーナーで、これまでの取り組みを見ることができます。(上田勇紀)