兵庫県の斎藤元彦知事は23日、神戸新聞社などの調査で、自身の支持率が34・5%だった一方で、不支持率が55・9%と半数を超えたことについて「一つの調査で、真摯に受け止めたい」と語った。知事に求める対応は「辞職すべき」(42・3%)との回答が最多だったが、「県政を前に進めていき、さまざまな施策を着実に実行していくことが自分の職責」と辞意を否定した。
調査は19、20日に県内の有権者を対象に電話とインターネットで実施し、1032人から有効回答を得た。
斎藤知事への支持動向では「強く支持する」が15・0%、「どちらかといえば支持する」が19・5%だった一方で、「全く支持しない」は43・8%、「どちらかといえば支持しない」は12・1%と、不支持が約20ポイント上回った。
斎藤知事は、告発文書問題の対応は適切だったと繰り返し主張。第三者調査委員会が知事のパワハラや県の対応の違法性を認定したことを踏まえ、「自身に減給などの何らかの処分を科すべき」との回答も約2割あったが、斎藤知事は「私の果たすべき責務は、これまでも申し上げてきた通り」と、自身の処分はしない考えを改めて示した。(前川茂之、井上太郎)