台湾の中高生とゲームで盛り上がる尼崎北高の生徒たち=尼崎市塚口町5
台湾の中高生とゲームで盛り上がる尼崎北高の生徒たち=尼崎市塚口町5

 生徒が自ら考え、動き、課題を見つけて乗り越えていく-。多くの学校で、知識を詰め込むだけではない実践的なカリキュラムが組まれている。校訓に「自主・自律」を掲げる兵庫県立尼崎北高校(同市塚口町5)は、文部科学省が推進する「国際理解教育」や「持続可能な開発のための教育(ESD)」を取り入れる。様子を知ろうと、取材に訪れた。(鈴木久仁子)

 10月下旬、1年生の地理の授業に台湾からの中高生13人の姿があった。海外からの生徒を受け入れる「国際理解学習」。隣には「バディ」と呼ばれる同校の生徒が付く。パソコンの翻訳機能を使って授業の内容を伝え、積極的にコミュニケーションを図る。