2024年、宝塚歌劇は110周年を迎える。再生への一歩を踏み出せるか、注目が集まる=1日、宝塚市栄町1、宝塚大劇場(撮影・長嶺麻子)
2024年、宝塚歌劇は110周年を迎える。再生への一歩を踏み出せるか、注目が集まる=1日、宝塚市栄町1、宝塚大劇場(撮影・長嶺麻子)

 宝塚大劇場1階のラウンジで、宝塚歌劇団の広報担当者4人と、記者約20人が対峙(たいじ)した。村上浩爾新理事長の就任と、同劇場の公演再開を翌日に控えた11月30日夕方のこと。

 「明日、取材対応予定はないという状況に変わりはありませんか」。記者の念押しに、広報担当者は「今の段階ではそうですね」と返した。

 日頃、主に公演取材を行う大阪芸能記者会は、新理事長就任日に会見を開き、今後の方針を説明するよう何度も求めてきた。最終的に歌劇団は、公演前、舞台上での理事長あいさつをメールで伝達した。