少年院を出て三つ目の職場となる中華レストランは、大阪郊外のチェーン店だった。アルバイトに同年代の女子もおり、パートの女性陣にもかわいがってもらった。元非行少年の雄貴(24)=仮名=は当時17歳。楽しい日々だったという。ところがその夏、ささいなことでキレてしまう。
休憩時間でもないのにトイレでたばこを吸ってたら、店長に注意されましてね。「お前、給料いらんのか」って。かちんときて「いりませんわ、そんなもん」って言い返したら、「お前、いいかげんにせえよ」って。それで…、できあがったばかりのラーメンを店長にぶちまけたんですわ。「ああ辞めますわ」って。