井戸敏三氏の功績の一つが、全国初の広域行政組織「関西広域連合」の設立だ。初代連合長として10年にわたり主導し、防災や医療分野などで府県を超えた連携が一定の成果を上げた。一方で、国の出先機関や権限・財源の移譲など「本丸」と位置づける地方分権改革は停滞している。東京一極集中のリスクが指摘される中、分権型社会実現への突破口を開けるのか。改めて広域連合の存在意義が問われている。(聞き手・論説副委員長 長沼隆之)
井戸敏三氏の功績の一つが、全国初の広域行政組織「関西広域連合」の設立だ。初代連合長として10年にわたり主導し、防災や医療分野などで府県を超えた連携が一定の成果を上げた。一方で、国の出先機関や権限・財源の移譲など「本丸」と位置づける地方分権改革は停滞している。東京一極集中のリスクが指摘される中、分権型社会実現への突破口を開けるのか。改めて広域連合の存在意義が問われている。(聞き手・論説副委員長 長沼隆之)