活躍が期待される兵庫ブレイバーズの米山航平外野手(球団提供)
活躍が期待される兵庫ブレイバーズの米山航平外野手(球団提供)

 5年前、プロ野球のスカウト陣らから「佐藤輝明2世」と呼ばれたスラッガーが今、三田にいる。さわかみ関西独立リーグの「兵庫ブレイバーズ」に入り2年目の米山航平外野手(22)。この春大学を卒業し、今季から本格的に三田で野球に打ち込む。「自分に求められているのは長打力」。身長190センチ弱、体重100キロと恵まれた体格から繰り出す力強いスイングで、チームの勝利と、悲願の日本野球機構(NPB)入りを期す。

 野球は神戸市立なぎさ小5年時に始め、中学までは軟式でプレー。現在の体格は尼崎市立尼崎高時代にほぼ確立した。体格や打撃フォームがプロ野球阪神タイガースの佐藤輝明内野手(西宮市出身)に似ていると、プロのスカウト陣やスポーツ紙が「輝2世」と評したほどだった。当時もプロ志望届を出したが、吉報は届かなかった。

 進んだ天理大では、左膝の手術もあり出場機会に恵まれなかった。「草むしりしていた時期もあった。環境を変えたかった」。3年時で引退を選び、知人の紹介から、地元兵庫のブレイバーズに入った。

 大学の授業と並行して試合に出場していたため、昨季の出場できたのは約半分の27試合ほど。打率は3割に満たなかった一方、長打率で見ると5割超だった。

 この春、大学を卒業した。三田に移り住み、「球場が近い理想的な環境」と話す今季が、自身にとって勝負の年だと自覚する。高校時代から変わらないパンチ力を持ち味とする一方、「やっぱり打率もないと。脚や肩も含め、隙のない選手を目指したい」と、NPB入りに照準を合わせる。

 3月のオープン戦では、昨季リーグ覇者の堺シュライクス相手に、逆転サヨナラ2点本塁打を放った。「逆方向に打てた理想のスイング。シーズンでも再現できたら」とうなずく。

 今季の背番号は、佐藤内野手と同じ「8」。自身も中学時代につけていたなじみの番号だが、「今季は毎試合1本は本塁打を」と米山外野手。「泥くさく、野球少年のようにプレーをしていたら、結果はついてくるはず」とその先を見据えた。(山本 晃)