三木市吉川町出身の前衛書家・上田桑鳩の企画展が、みき歴史資料館(三木市上の丸町)で開かれている。「書の流儀」と題して市内の小中学校に寄贈した作品を中心に、筆や文机といった愛蔵品、知人からの書簡など「人間・桑鳩」にスポットを当てる。今月末からは市立堀光美術館(同)でも特別展が開催される予定で、桑鳩の魅力を多角的に楽しめそうだ。(小西隆久)
上田桑鳩は1899年、旧吉川町奥谷生まれ。現代書道の父と呼ばれる比田井天来に師事し、日本最大の総合美術展覧会「日展」の審査員も歴任した。1951年には、孫がはいはいする姿を描いたとされる「愛」を日展に出展。論争を巻き起こしたことから、桑鳩は55年に日展を脱退した。以降、68年に死去するまで精力的に活動し、前衛書道を確立したとされる。
























