同じ様式の建物が並ぶ明治時代前半の居留地(神戸アーカイブ写真館提供)
同じ様式の建物が並ぶ明治時代前半の居留地(神戸アーカイブ写真館提供)

 現在の元町南部周辺が「旧居留地」ではなく、外国人が実際に住んでいた「居留地」だった時代、街並み全体を収める写真が撮影されていた。前回はそれら複数枚を一度に紹介したが、その中から気になる写真を専門家に見てもらった。

 目に留まったのが、2階部分にベランダのようなスペースが設けられ柱が立っている建物だ。「似た建物をどこかで見たような…」と思いを巡らせていると、現在の旧居留地にある十五番館(中央区浪花町)に思い当たった。