姫路市教育委員会がまとめた「人権教育の道標」=姫路市役所
姫路市教育委員会がまとめた「人権教育の道標」=姫路市役所

 4~10日は人権週間。姫路市では、教員の部落差別(同和問題)への理解を深めようと、同市教育委員会が部落差別の歴史や差別解消の取り組みをまとめた資料「人権教育の道標(みちしるべ)」を作り、活用を進めている。教育現場で部落問題を扱う機会が減り、教員間で認識の差異が生じている実情に危機感を覚えた市教委が「先生のよりどころになる資料を作ろう」と、有識者の助言を得ながら作成した。(真鍋 愛)

■背景には教員たちの危機感があった

 「-道標」は、市教委人権教育課が4月に発行した。多忙な教員に毎日少しずつでも活用してもらえるよう、部落差別の事例や差別解消に向けた運動、現在の課題などをQ&A方式で紹介している。