宍粟市北部で始まった田植え=宍粟市千種町岩野辺
宍粟市北部で始まった田植え=宍粟市千種町岩野辺

 姫路・西播磨地域も田植えシーズンを迎えた。水稲の作付面積は長年減少が続いていたが、コメの価格高騰や品薄を受け苗箱の注文が増えており、今年は回復する見通し。宍粟市北部3町を担当するJAハリマ(宍粟市一宮町)の調査によると、管内の作付面積は前年比約5%増加する見込みという。(金 慶順)

 5月初旬、宍粟市千種町岩野辺で、田住学さん(69)が田植え機を操り水田にコシヒカリの苗を植えていた。約2・4ヘクタールある耕作地は面積の狭い複数枚の田んぼにまたがるため、それぞれで土づくりやあぜの草刈り、電気柵の設置をしなければならない。作業は大変だが、田住さんは「夏でも夜は気温が下がり水温も低いので高温障害が起こりにくく、いいコメを作れる」と品質に胸を張る。