バドミントン女子ダブルスでリオデジャネイロ五輪金メダリストの高橋礼華さん(34)が、日ノ本学園高校(姫路市香寺町香呂)を訪れた。実技指導や講演会があり、高橋さんは磨き上げた技術を披露したり、アスリートとしての心構えを生徒に伝えたりした。
同校はスポーツ教育に重点を置く「スーパーアスリートコース」を設置する。生徒にプロの技を学んでもらおうと企画し、全校生徒約570人が参加した。
10月30日に体育館であった実技指導では、高橋さんがレシーブのこつなどを実演しながら解説。「シャトルを待つのではなく、体ごと向かっていくつもりで打ち返すと、相手にプレッシャーを与えられる」などとアドバイスした。
バドミントン部員との練習試合もあり、高橋さんの鋭いスマッシュが決まると「速い。音が違う」などと驚きの声が上がった。高橋さんとペアを組んだ2年の栗原大翔(とわ)さん(17)は「左右や奥行きを使った配球が絶妙。アドバイスを今後に生かしたい」と話した。
チャペルで行われた講演会では、高橋さんが一問一答形式で生徒たちの質問に答えた。「練習中に集中が切れそうな時はどうしていましたか」との質問に対しては、「『全国優勝』『五輪金メダル』などの目標を思い出し、気合を入れ直していた」と語った。
最後に、自身の高校時代を振り返り「競技だけをやっていて良い成績を収められるわけではない。勉強や行事も全力で楽しんで」と呼びかけた。(成 将希)