「振り袖講談」と銘打った一人芝居に取り組む姫路市出身・在住の俳優船戸香里さん(47)が26日、同市西二階町の七福座で公演する。披露するのは劇作家・北村想さんが江戸川乱歩の人気シリーズをオマージュした「続・怪人二十面相伝~笑い観音~」。船戸さんは「二十面相のキャラクターを一段と魅力的に肉付けした、わくわくする物語。気楽に聞いてもらいたい」と話す。(藤本賢市)
船戸さんは飾磨高校の部活動で演劇に出会った。大学生時代の1997年、伊丹アイホール(伊丹市)の演劇ファクトリー1期生となり、俳優の道へ。劇団「清流劇場」(尼崎市)などで活動してきた。
振り袖講談は、アイホールで知り合った北村さんが発案。船戸さんは振り袖、はかまに身を包んだ講談師「振り袖かを里(り)」となり、通常の講談より激しい動きで作品を語り、演じる。女性講談師、5代目旭堂小南陵さんの指導も受け、所作にも工夫を重ねた。