中高生がモデルロケットの製作や打ち上げの技術などを競う全国大会「宇宙甲子園」が福島県南相馬市であり、尼崎双星高校(尼崎市口田中2)の宇宙科学部が「ロケット部門」で優勝した。模擬人工衛星の技術を競う別の部門で優勝した昨年に続く快挙。メンバーは「丁寧に作業したことが優勝につながった」と喜ぶ。今夏、英国で開かれる世界大会に日本代表として出場する。(貝原加奈)
大会は、和歌山大の教授らでつくる実行委員会の主催。全国から地方予選会とオンライン予選会を勝ち上がった10チームが参加した。
モデルロケットに積み荷に見立てた卵を入れ、規定の高度や滞空時間に近づけるよう競った。卵が割れるか、機体が回収できないと失格になる。
同校は昨年、同部門で全国大会に初出場した。しかし、ロケットが飛びすぎて風に流され、結果は3位に。今回は高度を制御するため、加速度と高度によって自動で羽根を広げるエアブレーキを付けて臨んだ。
本番では2回打ち上げ、規定高度や滞空時間との誤差が小さいチームが1位となる。1回目の打ち上げは、パラシュートをつないでいたゴムが切れ、落下の衝撃で卵が割れて失格した。
「1回目の時点で他のチームがいい点を出していたので、難しいかと思った」。3年の村瀬玄さん(17)は振り返る。
2回目の打ち上げは、木に引っかかったが、飛行高度の誤差3メートル、滞空時間は同1秒となり、見事に逆転した。
チームの強さの秘(ひ)訣(けつ)について、メンバーは「美しさを追求したこと」と口をそろえる。空気抵抗を減らすためロケットの先端に付ける「ノーズコーン」を作る際、気泡やしわがないよう細心の注意を払ったという。
次の舞台は今夏の世界大会に移る。副部長の3年抱(かかえ)雄斗さん(17)は「英語でのプレゼンテーションをしっかり準備して1位を狙いたい」と意気込む。
























