6月に開業予定の「ザ パソナ ネイチャーバース リトリート」の外観イメージ(パソナグループ提供)
6月に開業予定の「ザ パソナ ネイチャーバース リトリート」の外観イメージ(パソナグループ提供)

 総合人材サービスのパソナグループ(東京)は、兵庫県淡路市岩屋に健康をテーマにした長期滞在型施設「ザ パソナ ネイチャーバース リトリート」を6月に開業すると発表した。1年間の長期滞在を軸に、食や運動、睡眠などのプログラムを通して心身の状態を整える施設で、国内外の富裕層の利用を見込む。第1期11室の利用者の募集を始めた。(西井由比子)

料金は非公表、1期11室の利用募る

 明石海峡大橋や神戸淡路鳴門自動車道淡路インターチェンジ(IC)に近い大阪湾に面した用地に、鉄筋コンクリート5階建て、延べ1万1200平方メートルの建物を整備する。外装に木材を使用した半円形で、米プリツカー賞を受賞した建築家の坂茂さんが設計を手がけた。

 「スーパーヨット」と呼ばれる高級大型クルーザーの着岸が可能で、57の客室を備える。施設内にはタラソテラピー(海洋療法)のスパやフィットネスジム、クリニックなどがあり、利用者は、一人一人の心身の状態に合わせたプログラムで、トレーニングやセラピー、食事、医療支援などを受けることができる。神戸大学医学部付属病院とも連携し、長期滞在者の健康をサポートするという。

 ほかに、レストランやカフェ、バー、海上ステージ、ビジネスセンター、多目的ホールなども設ける。

 パソナは中期経営計画でウェルビーイング(健康)に関連した産業の創出を掲げており、昨年の大阪・関西万博では、同産業の未来像を示すパビリオンを出展した。淡路島で事業展開していく方針を発表しており、「ザ パソナ-」はその核施設と位置付ける。

 料金は非公表。利用期間は1年間が基本だが、3カ月、半年など個別の相談に応じる。同社は「健康寿命を延ばす『未病リトリート(保養)施設』。海と山に恵まれた立地は心身を整える環境としてふさわしい。国内外から利用者を迎えたい」とアピールしている。

 施設の用地にはかつて、新型コロナウイルス禍で影響を受けた飲食店を応援しようと同社が企画した集合型飲食施設「淡路シェフガーデン」(現在は別の場所に移転)があった。また、同社はこの用地の南に位置する「淡路市夢舞台サスティナブル・パーク」の土地7・4ヘクタールを兵庫県と淡路市から取得しており、大規模集客施設の開業を目指している。