プロ野球阪神タイガースのリーグ優勝を受け、兵庫県内の商業施設などで8日から一斉に記念セールや関連イベントが始まる。神戸阪急(神戸市中央区)は現在地で営業を始めてから初めて、優勝セールを開く。
神戸阪急のセールは10日までの3日間。全館の約40の売り場で「お楽しみ袋」計3千個を用意し、一定額以上の購入客(先着4万人)に記念ステッカーを配る。初日の8日は午前10時に開店予定で、開店待ちは地下1階の「阪神電車連絡口」のみで受け付ける。
阪神百貨店の3店舗(西宮、尼崎、神戸・御影)では7日間開催し、お楽しみ袋や記念の特価品を販売する。阪急阪神グループの各商業施設も3日間キャンペーンを展開。EKIZO神戸三宮(神戸市中央区)やエビスタ西宮(西宮市)などでポイントアップやセールを実施し、阪急西宮ガーデンズ(同市)ではポイントアップがある。
食品スーパーでは、阪急オアシスとイズミヤ、関西スーパー、デイリーカナートの全店(改装中などを除く)が3日間のセール。「ご声援感謝福袋」や、球団90周年にちなみ、税抜き90円のカップ麺、同990円の国産ウナギかば焼きなどを用意する。
球団オフィシャルスポンサーの上新電機も、「ジョーシン三宮1ばん館」など県内35店舗でセールを実施する。(広岡磨璃)
■阪急百貨店も「参戦」 8~10日に開催
プロ野球阪神タイガースのリーグ優勝記念セールに、阪急百貨店も「参戦」する。18年ぶりにリーグ優勝を果たし、日本一にも輝いた2023年には実施しなかったが、今回、神戸阪急(神戸市中央区)で8~10日に開催する。
神戸阪急は19年10月に「そごう神戸店」から屋号を変えて営業を始めたが、神戸・三宮の現在地で優勝セールを開くのは初めてとなる。
そごう神戸店時代は05年に優勝セールを実施したほか、阪神を応援するセールをたびたび実施していた。また神戸阪急も、神戸ハーバーランドで営業していた旧店舗時代は応援セールなどを催していた。
ただ、2年前の優勝時、阪急百貨店は神戸阪急を含め、全店でセールをしなかった。阪神百貨店と同じ運営母体だが、運営会社トップは当時、「百貨店はブランドが大切。タイガースのセールといえば阪神百貨店だ」と説明していた。
今回、「喜びを体感できる場所が欲しい」などの地元客の要望があった上、阪神神戸三宮駅と直結していることから、神戸阪急のみセールを実施することにした。阪急の梅田本店(大阪市)や西宮阪急(西宮市)では前回と同様に実施しない。ただ、西宮阪急が入る阪急西宮ガーデンズではポイントアップのキャンペーンを8~10日に行うという。(広岡磨璃)