能登半島の被災地へ思いを寄せた「備蓄でお守り3 北陸BOX」(フェリシモ提供)
能登半島の被災地へ思いを寄せた「備蓄でお守り3 北陸BOX」(フェリシモ提供)

 通販大手のフェリシモ(神戸市中央区)は、災害時も平時もおいしく食べられる備蓄食セットの第3弾を発売した。2024年に発生した能登半島地震や豪雨の被災地に思いを寄せてもらおうと、石川県をはじめ北陸の食品メーカーと企画。ご当地の味を中心に、1人分の3食とおやつがまかなえる9種10点を詰め合わせた。

 「備蓄でお守り3 北陸BOX」。備蓄食セットはフェリシモの防災プロジェクト「もしもしも」の一環で、24年から2回、神戸・阪神間の企業と協力して販売してきた。

 「元祖金沢カレー」と銘打つチャンピオンカレーのレトルト商品や「じぶ煮」「たらの子」の缶詰など、北陸のソウルフードで備蓄にも適した食品をそろえた。「とにかくお米が食べたかった」という各地の被災経験者の声を踏まえ、石川県産コシヒカリのパックご飯は2食分を用意。セットを2~3人用にアレンジできるレシピも入れた。

 パッケージには、金沢市在住のイラストレーターが復興への願いを込めて描き下ろしたイラストを採用した。

 1セット4263円。うち30円は、災害時に支援物資を届ける「もしもしも防災基金」に充てられる。(広岡磨璃)