神戸市などは25日、中国の大手航空会社、中国東方航空が神戸空港と北京大興国際空港を結ぶ国際チャーター便を9月28日から1日1往復運航すると発表した。4月18日に国際化した神戸空港で、国際チャーター便を定期的に運航する航空会社は5社目となる。
北京を午前9時15分に出発し、神戸へ午後1時に到着。神戸を同2時に出て、北京へ同3時55分に着く(いずれも現地時間)。機材はエアバスの小型機「A320neo」で、ビジネスクラス8席を含む全156席。航空券は旅行会社に加え、個人にも販売する。
中国東方航空は中国国際航空、中国南方航空とともに中国三大航空会社の一つ。上海に本社を置き、中国と日本の16都市を結ぶ。北京路線の開設は羽田、関西空港に次ぎ3番目となる。
神戸市役所で会見した同社の孫黎日本支社長は「関西への旅行ニーズにさらに応えられると確信し、神戸のビジネス中継地としての可能性も期待している」と説明。中国からの訪日客を中心に搭乗率80%以上を目指し、10月1日の国慶節(建国記念日)に伴う連休前に就航する意義を強調した。
神戸空港では現在、韓国、中国、台湾の航空4社が5都市との間で定期的に国際チャーター便を運航。国際化から3カ月たち、出発・到着とも大きな混雑はなく円滑に運用できていることから、新たな航空会社の受け入れを決めた。神戸市の今西正男副市長は「中国との人的交流やビジネス交流が進み、北京を経て世界ともつながる。国際都市神戸にとって有意義な展開だ」と歓迎した。(大島光貴)