■若年層獲得 アプリ、SNS活用
実に36年ぶりの更新だ。生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)は、1989年から使い続けている店舗の基幹システムを刷新する。89年といえば、昭和から平成に元号が改まり、ベルリンの壁が崩壊した年だ。「なにぶん36年ぶりのこと。今からドキドキしている」。岩山利久組合長は6月11日の通常総代会で、率直な心境を口にした。
同生協の店舗事業は約30年間赤字続き。このため抜本的なシステム更新に踏み切れていなかった。しかし「これ以上どうにもならない」(岩山組合長)時期を迎え、約30億円を投じて取り組む。うち2025年度予算に11億円を計上した。システム入れ替えは7月22日を予定し、全132店が一斉休業する。