北播磨地場産業開発機構の高瀬英夫理事長
北播磨地場産業開発機構の高瀬英夫理事長

 -播州織は、安価な輸入品に押され生産量の減少が続いている。産地の現状は。

 「2023年の生産量は、ピークだった1987年の3%程度にまで落ち込んだ。実数では約3億8800万平方メートルから約1200万平方メートルに減り、織布を手がける播州織工業組合の組合員は1220社から100社に減った。アパレル企業が過剰在庫を避けるようになった影響もある。かつてのような大量生産、大量廃棄は現代の考え方に反しており、当然の流れではあるが…」

 -生産量の減少に歯止めをかける方策は。