阪神・淡路大震災直後に仕込み、30年熟成した沢の鶴の「1995年醸造 生酛純米古酒」と西向賞雄取締役製造部部長=神戸市中央区港島中町6、神戸商工会議所
阪神・淡路大震災直後に仕込み、30年熟成した沢の鶴の「1995年醸造 生酛純米古酒」と西向賞雄取締役製造部部長=神戸市中央区港島中町6、神戸商工会議所

 阪神・淡路大震災で被災した酒造会社、沢の鶴(神戸市灘区)は11日、震災の年に仕込んだ「1995年醸造 生酛純米古酒」を1本10万円で、10本限定発売すると発表した。震災で従業員を亡くし、木造蔵を失うなどの被害を受けた同社が、直後に復興への思いとともに仕込んだお酒。購入希望は来年1月17日午前10時から先着順で受け付ける。

■木造蔵が全て倒壊、蔵人2人亡くなる

 売り上げは全て、災害時に被災地の緊急支援に対応する日本財団の「災害復興支援特別基金」に寄付する。