住友ゴム工業本社
住友ゴム工業本社

 住友ゴム工業(神戸市中央区)は7日夜、北米のタイヤ生産子会社スミトモラバーUSAでの生産を同日付で終了し、解散すると発表した。人件費の高騰や設備老朽化などで採算が悪化し、改善が見込めないと判断した。構造改革費用などで700億円を超す損失を計上する見通し。北米市場へは、タイ工場などから供給していく。

 北米工場は、2015年の米大手グッドイヤーとの資本業務提携解消に伴い取得した。だが操業開始から100年を超え、設備は老朽化。人件費の高騰や新型コロナウイルス禍も重なり、同工場はこの3年、年100億~200億円の赤字が続いていた。