社長就任時を振り返る古野幸男氏。「会社全体の最適化を求めるやり方が自分の性格に合っているんです」(撮影・三浦拓也)
社長就任時を振り返る古野幸男氏。「会社全体の最適化を求めるやり方が自分の性格に合っているんです」(撮影・三浦拓也)

 1993年2月期決算で、上場以来初めて赤字に転落した古野電気。当時、常務だった古野幸男氏(75)は、希望退職に応じた社員の再就職先探しに明け暮れていた。