1984年9月末、養子縁組のお披露目をした宝塚ホテルで創業者の古野清孝氏(左)と並ぶ古野幸男氏(古野電気提供)
1984年9月末、養子縁組のお披露目をした宝塚ホテルで創業者の古野清孝氏(左)と並ぶ古野幸男氏(古野電気提供)

 日本が高度経済成長を謳歌していた1971年、古野幸男氏(75)は総合化学メーカー帝人に入社。繊維の本場である大阪で、仕事を覚えていった。2年後、第1次石油危機が起こり時代の雰囲気は一変する。