「今日でお別れ」などのヒット曲で知られ、魅力的な低音を響かせた歌手の菅原洋一(すがわら・よういち)さんが5月31日午前9時26分、悪性リンパ腫のため、東京都の病院で死去した。92歳。加古川市出身。家族葬を行った。喪主は妻アケミさん。お別れの会は予定していない。
加古川市加古川町寺家町生まれ。兵庫県立加古川東高校から国立音楽大声楽専攻科に進み、1958年、タンゴ歌手に。歌謡界でレコードデビュー後、67年には「知りたくないの」の大ヒットでNHK紅白歌合戦に出場し、以降22回連続出場を果たした。68年に「誰もいない」で日本レコード大賞歌唱賞、70年には「今日でお別れ」で同大賞に輝き、スター歌手となった。
出身地加古川や神戸など国内外で公演を重ね、92年には加古川市民文化賞を受賞。2018年に加古川観光大使に任命された際には「加古川は日本の中で一番穏やかで言葉も優しい。帰ってくると加古川弁を聞いてほっとした。これからも古里に愛し愛されたい」と地元愛を語っていた。19年度には文化庁長官表彰を受けた。
05年からはピアノ伴奏と声一つでステージに立つ「ニュークラシカルコンサート」で全国を巡回。23年には90歳を記念するディナーショーを開いたほか、最近まで定例のコンサートを開催。最後のステージは今年4月6日だった。
ファンクラブ「菅原洋一友の会」によると、5月中旬に体調を崩し入院。同20日に予定されていたコンサートは中止となったが、発声練習をするなど歌う意欲を見せていたという。
13年1~4月に本紙「随想」を、20年12月~21年5月に連載「わが心の自叙伝」を執筆した。























