囲碁の第50期天元戦5番勝負(神戸新聞社主催)は一力遼天元(27)=棋聖、名人、本因坊=が3勝1敗で初防衛を果たした。挑戦者の芝野虎丸九段(25)とは今年、重要対局が続いた。11月28日の第4局で本シリーズを制覇した後、ライバルとの熱戦を振り返り、今後の抱負を語った。(小林伸哉)
共に攻撃的だが、「実利の一力」「厚みの芝野」と異なる棋風で、日本の囲碁界を引っ張る若武者2人は、今期の天元戦5番勝負と名人戦7番勝負を並行して戦った。
今年の両者は白番の勝率が高く、天元戦も第1~3局は白番が制した。一力は、勝利した1、3局が「負けていても全然おかしくない碁」で印象に残っているという。
■際どい勝負