囲碁の一力遼天元(27)=棋聖、名人、本因坊=に芝野虎丸九段(25)が挑む第50期天元戦(神戸新聞社主催)5番勝負の第3局が9日、福岡県久留米市の久留米シティプラザで始まった。
両者1勝1敗で迎えた第3局。どちらが先にタイトル獲得まであと1勝とするかが注目される。
午前9時、立会人の坂口隆三・九段(75)の合図で、黒番の芝野が初手を右上隅星(16四)に打ち下ろした。
芝野は右下を中心に黒模様を広げ、一力は上辺で先行。芝野は黒31(10五)と相手の石につけて打ち、一力は白32(13五)と反発。上辺から右上にかけて小競り合いが続いた。
解説の首藤瞬八段(42)は「序盤は定石通りの進行だったが、黒31は大胆な手で、白の模様をけん制した。白の反発で、両者の思惑がぶつかり合った。今後は右下の黒模様に白が侵入し、どうさばくかが焦点になる」と話した。
対局は持ち時間各3時間。9日夜までに勝敗が決まる見通し。対局の様子は神戸新聞NEXTでも中継している。
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