囲碁の一力遼天元(27)=棋聖、本因坊=に芝野虎丸名人(24)が挑む第50期天元戦(神戸新聞社主催)5番勝負の第2局が18日午前9時、札幌市の京王プラザホテル札幌で始まった。
第1局は2連覇がかかる白番の一力が超難解な攻め合いを制し、289手までで半目勝ちした。両対局者は第49期名人戦7番勝負でも対戦中で、第4局まで終えて一力3勝、芝野1勝となっている。本局では、勢いに乗る一力が初防衛まであと1勝とするか、天元初挑戦の芝野がタイに持ち込めるかが注目される。
立会人の武宮正樹九段(73)の合図の後、黒番の一力が第一着を右上隅星(16四)に打ち下ろした。序盤は速いペースで進み、一力が右辺に模様を広げ、芝野は冷静に実利を重視する展開。一力が仕掛けた黒45(11三)に、芝野が白46(12四)で厳しく応じた。
新聞解説の富士田明彦七段(32)は「これから中盤にかけてが勝負どころ。上辺で戦いが始まりそうだ」と話した。
対局は持ち時間各3時間。18日夜までに勝敗が決まる見通し。神戸新聞NEXTで対局を中継している。
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