さまざまな格闘技に打ち込んでいる広田小学校(南あわじ市)4年の長手臣登(おみな)さん(10)が、快進撃を続けている。今年は、世界最大級の柔術大会「SJJIFワールド2025」キッズ部門で2連覇を達成。レスリングと総合格闘技の大会でも、優勝を果たした。長手さんは「もっと強くなって、大舞台で戦える選手になりたい」と闘志を燃やす。(内田世紀)
長手さんは父親に勧められ、1年生の時から格闘技に取り組む。洲本市のジム「トリニティ・サンズ」に所属し、打撃や関節技などを駆使する総合格闘技と、組み技を中心とした柔術を学ぶ。4年になって、神戸市のレスリングジムにも通い始めた。
今年6月、高知県香南市で開かれた「桜井つぐみ・清岡幸大郎杯ジュニアレスリング大会」では、小学4・5年の部を制した。8月には、神戸市であった総合格闘技団体「修斗(しゅうと)」のキッズ大会に出場。小学3・4年生32キロ以下級で頂点に立った。
勢いに乗り、子どもから大人まで数千人が出場する「SJJIF」への挑戦も決め、小学4・5年生の部にエントリーした。
1回戦を判定勝利、2回戦を一本勝ちして、迎えた決勝戦。相手は関東の強豪選手で、互いに一歩も譲らない激闘となった。
試合時間が残り39秒となったところで、勝機が訪れた。かけられた技を封じて腕十字固めを決めると、相手はたまらずギブアップ。土壇場での劇的な勝利に、思わず跳び上がって喜んだ。
今も毎日「1時間以上の練習を欠かさない」という長手さんの目標は、国内最高峰の総合格闘技イベント「RIZIN(ライジン)」で活躍する秋元強真選手。「打ち合っても、組んでも強い。僕もいつかライジンで戦いたい」と夢を描いている。
























