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神戸新聞社 読者の報道写真コンテスト

読者の報道写真コンテスト

第 723 回5月 の入賞者

※応募総数 344点

一席

一席

『西播磨初めてのコウノトリの親子 』

田中宏

上郡町(5月4日)

競争率が高かったコウノトリ。地域で初めて子育てに取り組んだというニュース性もあり、夕日の位置も計算して丁寧に準備したことが伝わります。(ソニーα77Ⅱ 900ミリ 絞りf8 オート)

二席

二席

『祭りの女 』

斎寺義則

淡路市(5月10日)

同じ場所と見られる春祭りからたくさんの応募がありましたが、表情に引き込まれました。真正面の構図も大胆で力強さがあります。(ニコンZ6Ⅱ 8~16ミリ 絞りf11 1000分の1秒)

三席

三席

『こいのぼり飛んで行け~ 』

三木操

たつの市の新宮リバーパーク(5月4日)

真っ青な空とはじけるシャボン玉。こいのぼりと、子どもたちが伸ばした手がシンクロしているようです。(フジフイルムX―T5 16~55ミリ 絞りf5.6 680分の1秒)

佳作

佳作

『伊達政宗風姫路城 』

飯塚建一

姫路市(4月29日)

独眼竜のカブト飾りに見立てました。居城は違えども、作品とお題の相性が上手です。(ニコンD850 28~300ミリ 絞りf10 6分の1秒)

佳作

『急ぐ家路 』

北本重安

新温泉町(4月30日)

水が張られた田んぼ、夕刻、農具を肩に掛けて歩く人物。物語性を感じさせてくれます。(キヤノンEOSR8 24~240ミリ 絞りf7.1 320分の1秒)

準佳作

準佳作

『輝く君にエール 』

鳥居竹夫

加古川市の別府駅(4月26日)

自転車とその影が織りなす不思議な模様。日常の中で遭遇した絵を巧みに切り取りました。人物にも金網のような影が映り込んでいます。(キヤノンEOSKissX7 18~270ミリ 絞りf6.3 640分の1秒)

準佳作

『メジロがハテ?! 』

倉掛一夫

加古川市の播磨アルプス(5月1日)

下から見上げたのでしょうか。お題通り、首をかしげているような姿がユーモラスです。(ルミックスDMC―TZ10 光学12倍ズーム 絞りf4.1 400分の1秒)

準佳作

『軌跡 』

三村嘉昭

神戸市東灘区(5月3日)

神戸市のだんじりも人気が高かったテーマ。華やかな場面ではなく、あえて道路に残された車輪の跡に着目した点に独自性がありました。(ニコンZ6Ⅱ 24~120ミリ 絞りf10 500分の1秒)

準佳作

『想定外の「こんにちは」 』

中嶋あずさ

姫路城三の丸広場前(5月25日)

万博開催に合わせた獅子舞演舞のおもてなし。静止画なのに泣き声が聞こえてきそう。(ソニーα7Ⅳ 28~200ミリ 絞りf8 125分の1秒)

準佳作

『飛び入り 』

米沢貞雄

相生市(5月25日)

観客の1人が飛び出し、ダンサーと手をつないで踊り始めたとのこと。楽しげな表情が絵から伝わります。(OM SYSTEM OM―1 12~100ミリ 絞りf4.5 1600分の1秒)

準入賞A

準入賞A

『蒼空 』

板井幹

準入賞A

『緑のスキップ 』

由良靖典

準入賞A

『月まで届きそう 』

川口勉

準入賞A

『月からの使者 』

佐々木和彦

準入賞A

『バラとカエルとハチの共演 』

五百蔵二朗

準入賞A

『独り占め 』

森本義隆

準入賞A

『巣の中で待つヒナ 』

尾上敏明

準入賞A

『空飛ぶヘビを狙うハヤブサ 』

井奥克則

準入賞A

『宝捜し 』

寺坂好司

準入賞A

『笑顔、簾の隙間から 』

玉置千絵

準入賞B

準入賞B

『いじめ 』

澤勝弘

準入賞B

『代掻き済んで 』

山内勝

準入賞B

『播州織の女の子 』

有馬茂樹

準入賞B

『曳いてひいて 』

清光静枝

準入賞B

『やりました!! 』

吉村豊

準入賞B

『サンバ大好き!! 』

河合正雄

準入賞B

『異次元からの侵入者 』

辻本晋

準入賞B

『こんな所に岡本太郎 』

黒田與四男

準入賞B

『熱演 』

西尾秀己

準入賞B

『ハイ・ポーズ 』

藤木澄男

カメラアイ

動く、目線を変える

 一時期、単焦点レンズを愛用し、収集していました。仕事ではズームレンズが便利ですが、ちょっとしたお出かけのお供として、その軽さや小ささで重宝しました。シンプルな構造ならではの画質の切れ味も魅力ですが、撮影に制約が発生する〝不便さ〟もまた、魅力でした。

 持ち歩くのは1~2個。画角の選択肢が少ないため、足を使う機会がおのずと増えます。上下左右、前後とわずかな移動でも被写体の見え方が変わります。位置取りの大切さを再認識しつつ、アングルを模索する撮影には創意工夫の楽しさがありました。

 今回の応募作でも天体との共演をテーマにした作品が複数ありました。被写体と絡めるために時刻や方角を考え、撮影地点を決めたのでしょう。当コンテストでも上位入賞者の作品からは位置取りの意識を感じます。少し動くだけで被写体と、共演物や背景の存在感が変わります。作品の見栄えも一変するはずです。

(映像写真部・中西幸大)


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