※応募総数 344点
田中宏
上郡町(5月4日)
競争率が高かったコウノトリ。地域で初めて子育てに取り組んだというニュース性もあり、夕日の位置も計算して丁寧に準備したことが伝わります。(ソニーα77Ⅱ 900ミリ 絞りf8 オート)
斎寺義則
淡路市(5月10日)
同じ場所と見られる春祭りからたくさんの応募がありましたが、表情に引き込まれました。真正面の構図も大胆で力強さがあります。(ニコンZ6Ⅱ 8~16ミリ 絞りf11 1000分の1秒)
三木操
たつの市の新宮リバーパーク(5月4日)
真っ青な空とはじけるシャボン玉。こいのぼりと、子どもたちが伸ばした手がシンクロしているようです。(フジフイルムX―T5 16~55ミリ 絞りf5.6 680分の1秒)
飯塚建一
姫路市(4月29日)
独眼竜のカブト飾りに見立てました。居城は違えども、作品とお題の相性が上手です。(ニコンD850 28~300ミリ 絞りf10 6分の1秒)
北本重安
新温泉町(4月30日)
水が張られた田んぼ、夕刻、農具を肩に掛けて歩く人物。物語性を感じさせてくれます。(キヤノンEOSR8 24~240ミリ 絞りf7.1 320分の1秒)
鳥居竹夫
加古川市の別府駅(4月26日)
自転車とその影が織りなす不思議な模様。日常の中で遭遇した絵を巧みに切り取りました。人物にも金網のような影が映り込んでいます。(キヤノンEOSKissX7 18~270ミリ 絞りf6.3 640分の1秒)
倉掛一夫
加古川市の播磨アルプス(5月1日)
下から見上げたのでしょうか。お題通り、首をかしげているような姿がユーモラスです。(ルミックスDMC―TZ10 光学12倍ズーム 絞りf4.1 400分の1秒)
三村嘉昭
神戸市東灘区(5月3日)
神戸市のだんじりも人気が高かったテーマ。華やかな場面ではなく、あえて道路に残された車輪の跡に着目した点に独自性がありました。(ニコンZ6Ⅱ 24~120ミリ 絞りf10 500分の1秒)
中嶋あずさ
姫路城三の丸広場前(5月25日)
万博開催に合わせた獅子舞演舞のおもてなし。静止画なのに泣き声が聞こえてきそう。(ソニーα7Ⅳ 28~200ミリ 絞りf8 125分の1秒)
米沢貞雄
相生市(5月25日)
観客の1人が飛び出し、ダンサーと手をつないで踊り始めたとのこと。楽しげな表情が絵から伝わります。(OM SYSTEM OM―1 12~100ミリ 絞りf4.5 1600分の1秒)
板井幹
由良靖典
川口勉
佐々木和彦
五百蔵二朗
森本義隆
尾上敏明
井奥克則
寺坂好司
玉置千絵
澤勝弘
山内勝
有馬茂樹
清光静枝
吉村豊
河合正雄
辻本晋
黒田與四男
西尾秀己
藤木澄男
動く、目線を変える
一時期、単焦点レンズを愛用し、収集していました。仕事ではズームレンズが便利ですが、ちょっとしたお出かけのお供として、その軽さや小ささで重宝しました。シンプルな構造ならではの画質の切れ味も魅力ですが、撮影に制約が発生する〝不便さ〟もまた、魅力でした。
持ち歩くのは1~2個。画角の選択肢が少ないため、足を使う機会がおのずと増えます。上下左右、前後とわずかな移動でも被写体の見え方が変わります。位置取りの大切さを再認識しつつ、アングルを模索する撮影には創意工夫の楽しさがありました。
今回の応募作でも天体との共演をテーマにした作品が複数ありました。被写体と絡めるために時刻や方角を考え、撮影地点を決めたのでしょう。当コンテストでも上位入賞者の作品からは位置取りの意識を感じます。少し動くだけで被写体と、共演物や背景の存在感が変わります。作品の見栄えも一変するはずです。
(映像写真部・中西幸大)