神戸新聞NEXT | 読者の報道写真コンテスト | バックナンバー | 2025.03
神戸新聞社 読者の報道写真コンテスト

読者の報道写真コンテスト

第 721 回3月 の入賞者

※応募総数 277点

一席

一席

『上手だね 』

春名サトミ

淡路市の石屋神社(3月9日)

4姉妹の出演する映画の一場面のようです。舞台袖の彼女たちの個性が、ぱっと放たれた瞬間を逃しませんでした。(ニコンZ50 16~50ミリ プログラムオート)

二席

二席

『海からの離陸? 』

大西敏晴

神戸市の神戸空港(3月9日)

水上着陸かと、一瞬どきりとする写真です。夕日できらめく海面上を進み、滑走路へと降り立つ機体に新鮮味があります。(キヤノンR6マークⅡ 100~400ミリ2倍テレコン使用 絞りf11 4000分の1秒)

三席

三席

『梅園夕景 』

山内勝

明石市の石ケ谷公園(3月22日)

妖しげな空の色と相まって、日中とは異なる表情を見せる梅園。ストロボの光量で苦労しそうですが、不思議な一枚に。(ニコンZ7Ⅱ 14~24ミリ 絞りf6.3 1秒)

佳作

佳作

『漏れた単価 』

掛橋利道

姫路市の妻鹿漁港(3月12日)

今や高級魚になったイカナゴ。パレットに残った1匹ずつを惜しむ気持ち、分かります。イカナゴもどこか無念そうです。(ニコンD750 28~70ミリ 絞りf9 250分の1秒)

佳作

『お手柄!? 』

和田康男

たつの市の祇園公園(3月20日)

ひな流しの一こま。鮮やかな着物姿の子どもたちもいる中で、皆の視線を奪ったワンちゃん。会場の雰囲気が伝わります。(キヤノンEOS5DマークⅣ 100~400ミリ 絞りf8 500分の1秒)

準佳作

準佳作

『6年ぶりのラッキーセブン 』

藤木澄男

西宮市の甲子園球場(3月9日)

澄み渡る青空に放たれる黄色い風船、甲子園の名物が試験的ながら帰ってきました。満員御礼の表示も効いています。(キヤノンEOS7DマークⅡ 18~135ミリ 絞りf10 250分の1秒)

準佳作

『春彼岸 』

徳永直久

たつの市(3月17日)

使い込んだやかんがずらり。報道写真であまりないアングルですが、ご先祖を大切にしている地域の日常を感じます。(ソニーα7R 20ミリ 絞りf7 80分の1秒)

準佳作

『ヒーローは黄色 』

中間弘久

JR姫路駅(3月3日)

子どもたちが見守る中、走り去るドクターイエローはまさにヒーロー。車体は流れ、人が止まり、構図も決まっています。(ニコンD5500 16~300ミリ 絞りオート 20分の1秒)

準佳作

『感銘のひと時 』

斎寺義則

たつの市の祇園公園(3月20日)

和装の女性が、魔法使いのように両手でシャボン玉を自由自在に操る。開放感のある、さわやかな写真です。(ニコンZ6Ⅱ 24~200ミリ 絞りf6 1250分の1秒)

準佳作

『一緒に入ろうよ 』

南出尚登

高砂市の曽根天満宮(3月23日)

素早く身を振り、水浴びする1羽。仲間が心配そうに見守っているよう。木々にとまるメジロとまた違った表情です。(ソニーα7RⅤ 200~600ミリ 絞りf6・3 4000分の1秒)

準入賞A

準入賞A

『可愛い行列 』

板井幹

準入賞A

『もうすぐ鉄人始動 』

伊藤賢治

準入賞A

『梅星 』

高橋秀治

準入賞A

『餅まきゲット美女 』

鳥居竹夫

準入賞A

『どなたさまもお守りします 』

吉田義春

準入賞A

『待ち焦がれた満開の梅 』

潰田美香

準入賞A

『かぎろい 』

米沢貞雄

準入賞A

『火渡りに挑む黒い目 』

竹内待雄

準入賞A

『天空のプロフェッショナル 』

中島茂夫

準入賞A

『お散歩楽しいな 』

志水芳彦

準入賞B

準入賞B

『梅の開花が遅くてごめんなさい 』

藤原美義

準入賞B

『共演 』

大戸正和

準入賞B

『島影の見える梅林 』

荒木貞夫

準入賞B

『鏡の魔法遊び 』

芦田豊

準入賞B

『阿弥陀三尊とひな人形 』

河合正雄

準入賞B

『黄金色に輝く 』

鵜野嘉弘

準入賞B

『イカナゴ出漁 』

浜田修身

準入賞B

『完全防備 』

玉置千絵

準入賞B

『春すぐそこに 』

細見正弘

準入賞B

『雪にも負けず 』

北本重安

カメラアイ

兵庫の広さ

 外出しやすい季節になりました。草花が色づき、華やかな祭事も催されます。軽やかな気持ちで撮影に臨んだと思われる作品が多く寄せられました。一方で雪の残る暮らしもあり、兵庫の広さを改めて実感しました。

 今月から審査を担当することになりました。よろしくお願いします。写真歴といえば、かつてフィルムカメラを少し触った程度で、ベテランの応募者の方々に遠く及ばずです。一眼レフを持ち始めた動機は、コンパクトカメラで撮った写真が、旅先などでの撮影時の感動をまったく思い起こせない代物だった、というのも付け加えておきます。

 新聞社に入りカメラを持つ時間が増えたことで、いわゆる良い写真を撮る人たちは、あらゆる準備をしていることを知るようになりました。撮影技術はもちろん、状況に応じた機材の準備、不意に出合う場面に対応できる瞬発力など―。そして、自分の視点がどうあるか、という意識ではないでしょうか。

 はっとさせられる作品は、撮影者それぞれの日常や思考が垣間見えます。写真はそういうコミュニケーションツールの一つだと感じています。

(映像写真部 長嶺麻子)


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