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神戸新聞社 読者の報道写真コンテスト

読者の報道写真コンテスト

第 718 回12月 の入賞者

※応募総数 284点

一席

一席

『追い迫る 』

白石正春

伊丹市内(12月23日)

オオタカにねらわれたカラスの〝あわてぶり〟を捉えた絶妙のショットです。誰もが両者を人間に置き換えてその心境を察せずにいられません。(ニコンD500 500ミリ 絞りf5・6 2千分の1秒)

二席

二席

『寒波到来 』

加藤誠司

宍粟市一宮町(12月22日)

湿った冬の田んぼを長靴で踏むと、足裏に土の冷たさがしんしんと伝わってきます。寒さを感じさせる冬のスケッチです。(コンパクトカメラ 内蔵レンズ 絞りf6・3 100分の1秒)

三席

三席

『たすけて 』

清光静枝

稲美町(12月14日)

年末恒例のダイコン収穫だそうです。左側を残したトリミングに「一人でどこまで運べるかな」と心配している撮影者の心境が読めます。(キヤノンEOS80D 16~35ミリ 絞りf4.5 800分の1秒)

佳作

佳作

『元気に頑張れ 』

大西敏晴

加西市東笠原町の法華口駅(12月9日)

年末年始に北条鉄道の各駅で点灯したかわいいイルミネーションです。タイトルにも触れてあるように、温かな地元愛にほっこりします。(キヤノンEOSR6マークⅡ 24~105ミリ 絞りf6.3 20分の1秒)

佳作

『木枯らし 』

橋本敏代

西脇市坂本の西林寺(12月5日)

長時間待ち続けたかいあって、美しい光線の中紅葉が舞い落ちるシーンに出会うことができました。犬も待っていたのでしょうか。(ニコンD750 24~120ミリ 絞りf8 160分の1秒)

準佳作

準佳作

『落日 』

長尾 誠

神戸市灘区内(12月20日)

めっきり増えた高層ビルが、こうして見るとピラミッドのようなたたずまいです。街中に見つけた荘厳な風景でしょう。(キヤノンEOS70D 18~300ミリ 絞りf7・1 2500分の1秒)

準佳作

『大天守よりも高く 』

四辻博康

姫路市本町(12月22日)

大手前通りで催された歩行者天国でダイナミックな大道芸を見つけました。高くそびえる大天守との〝共演〟をねらった視点が新鮮です(ニコンD7500 17~50ミリ 絞りf5・6 13分の1秒)

準佳作

『早朝の水揚げ 』

寺坂好司

赤穂市内(12月1日)

水揚げしたカキを運ぶ人や陸上で殻むきの準備をする人。うつむき加減で淡々と作業が進みます。寒い早朝の漁港らしい風景です。(ニコンD850 18~35ミリ 絞りf6・3 160分の1秒)

準佳作

『楽しいレンコン掘り 』

斎寺義則

明石市大久保町西島(12月22日)

手にしたレンコンはおせち料理になったのでしょうか。家族の笑顔が輝いています。(ニコンD500 18~300ミリ 絞りf6・3 8千分の1秒)

準佳作

『家路 』

鳥居竹夫

加古川市のJR東加古川駅前(11月28日)

モノクロームでレトロな情景をつくり出しました。現実の中に〝新景〟を見つけるデジカメ時代のテクニックですね。(キヤノンKISSX7 10~18ミリ 絞りf11 250分の1秒)

準入賞A

準入賞A

『夕景 』

板井 幹

準入賞A

『夜の共演 』

岡田忠良

準入賞A

『明け渡る大地 』

高橋秀治

準入賞A

『都会のオアシス 』

尾崎郁也

準入賞A

『まきまきの作業です 』

下古谷孝夫

準入賞A

『60年あまり共共 』

掛橋利道

準入賞A

『ゴルフ場寸景 』

徳永直久

準入賞A

『Samba-Dancer 』

見満雄二

準入賞A

『火炎の中へ 』

田中 宏

準入賞A

『銀杏の絨毯 』

荒木恵子

準入賞B

準入賞B

『祈りを捧げる 』

横山幹雄

準入賞B

『砂塵 』

円山嗣夫

準入賞B

『サンタが空からやって来た 』

荒木貞夫

準入賞B

『182歳の渡り初め 』

市嶋久資

準入賞B

『ビックリしたー 』

河合正雄

準入賞B

『きいろいシャワー! 』

中川志帆

準入賞B

『太陽に向かって 』

中村秀太

準入賞B

『自動販売機 』

西川浩美

準入賞B

『こっち向いて 』

岩沢敏雄

準入賞B

『満1歳の誕生日 』

勝目徹哉

カメラアイ

震災30年の抱負

 阪神・淡路大震災のあった30年前の1月、社屋全壊の影響で紙面が減り、当コンテストは休載になりました。当時の写真部長は2月に再開した当欄に次のように記しています。

 「過去数十年に渡って保存してきた貴重なフィルムだけは(社屋から)持ち出しました。倒壊の危険がある中、決死の覚悟で〝救出〟することに成功しました」

 古いネガを残すため立ち入り禁止の部室に入り、全部を運び出したそうです。大量のネガが入ったアルミや木製の棚は重く、重労働だったとのこと。後段に危険を冒したわけが書かれています。

 「フィルムには財産としての価値だけでなく、健在なころの神戸、芦屋、西宮などの街並み、建築物が多数含まれ、それを後世に伝えたかったからにほかなりません。今後も『新しい写真』で歴史を築くことを誓いながら部屋に別れを告げました」

 おかげで古いネガは今も健在。求められるのは新しい写真です。ともに新年の抱負としましょう。

(映像写真部・三津山朋彦)


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