神戸新聞NEXT | 読者の報道写真コンテスト | バックナンバー | 2024.9
神戸新聞社 読者の報道写真コンテスト

読者の報道写真コンテスト

第 715 回9月 の入賞者

※応募総数 239点

一席

一席

『ブレイキン! 』

見満雄二

たつの市龍野町の赤とんぼ文化ホール(9月23日)

パリ五輪で新種目となったブレイキン。間近で見て動きの速さに驚いたそうです。画面から飛び出してきそうな躍動感が、場の熱気と撮影者の興奮を伝えます。(ニコンD3S 85ミリ 絞りf1・8 2千分の1秒)

二席

二席

『サーフィン出きるかな? 』

川口 勉

西宮市越水社家郷山の東六甲展望台(9月10日)

「ケルビン・ヘルムホルツ不安定」という珍しい自然現象が起き、葛飾北斎の描いた波のような形の雲が出現しました。「空中の風景」に興味をもち、追いかけ続ける作者の視点が生きている作品です。(キヤノンEOSR 24~240ミリ 絞りf11 350分の1秒)

三席

三席

『愉しいおじいちゃんとの記念撮影 』

田中 宏

相生市若狭野町の大避神社(9月23日)

天狗の面をかぶっているのは泣きじゃくる子どもの祖父だそうです。ほのぼのした一家の普段の様子が察せられる写真です。(ソニーα7R 24~240ミリ 絞りf5.6 シャッターオート)

佳作

佳作

『股のぞきしてみました 』

小原なをみ

加西市山下町(9月16日)

コウノトリの分布調査のため、足環を確認しようと下から撮影すると、美しい羽や機械のように折りたたまれた羽など、思いがけない眺めに出合いました。〝発見〟の一枚です。(キヤノンパワーショットSX70HS 内蔵レンズ 絞りf6.5 320分の1秒)

佳作

『祭りの華 』

廣岡卓樹

淡路市岩屋の石屋神社(9月15日)

着飾った女性たちが大勢だんじりに乗り、宮入りを盛り上げます。威勢の良さ、観客の興奮、祭りを取り巻く熱気が凝縮されています。(ニコンD750 28~300ミリ 絞りf10 200分の1秒)

準佳作

準佳作

『雨のスタート 』

長谷良則

神戸市西区伊川谷町の神戸スポーツサーキット(9月22日)

バイク競技の決勝レースで、スタート直後の雨中の第一コーナーに飛び込むレーサーたち。ぴりぴりした覚悟と緊張感が伝わってきます。(キヤノンEOSR6マークⅡ 70~200ミリ 絞りf4・5 500分の1秒)

準佳作

『黄昏時 』

時沢良行

加古川市加古川町(9月8日)

暗くなる時間帯を利用し、スローシャッターで水の動きを表現しました。オレンジ色の色彩が情感を高めています。(ソニーα7RⅡ 16ミリ 絞りf22 6分の1秒)

準佳作

『わたしおねえちゃんになるの 』

澤 勝弘

神戸市垂水区(9月19日)

うれしさと不安が入り混じったような子どもの顔つきと、子どもの気持ちを察するお母さんの表情。言葉はなくとも親子の気持ちが推しはかられます。(オリンパスOM―1マークⅡ 12~40ミリ 絞りf4.5 400分の1秒)

準佳作

『イワシが焼けた 』

山内 勝

神戸市垂水区の舞子公園(9月19日)

猛烈な残暑が続く中、せめて秋らしい風景を狙ったのでしょうか。美しいプリントで秋らしい雲と夕焼けを表現しました。(ニコンZ7Ⅱ 14~24ミリ 絞りf8 40分の1秒)

準佳作

『万灯会 初体験 』

斎寺義則

三木市志染町の伽耶院(8月25日)

万灯会は「送り盆」の行事。闇の中のろうそくの火は美しくまたもの哀しいものです。夏の終わりに子どものころの思い出を重ねてみたくなります。(ニコンZ6Ⅱ 24~120ミリ 絞りf4 60分の1秒)

準入賞A

準入賞A

『浄めの水だ 』

春名サトミ

準入賞A

『艶やかに 』

清光静枝

準入賞A

『跳びはねる鮎 』

山口康博

準入賞A

『お話しましょ 』

明野敏行

準入賞A

『怖くても進もう 』

清瀬さと子

準入賞A

『少子化 』

徳永直久

準入賞A

『炎天下の植付け七人衆 』

田上利治

準入賞A

『的を狙う 』

寺坂好司

準入賞A

『青の衝撃~海面月光~ 』

尼子 浩

準入賞A

『豪華客船キター!! 』

國本喜和

準入賞B

準入賞B

『幻の双口ウツボカズラ 』

藤原美義

準入賞B

『リアルポケモン 』

辻本 晋

準入賞B

『ペリカンの着水 』

円山嗣夫

準入賞B

『姫路の空に5000発炸裂 』

米沢貞雄

準入賞B

『豊作を祝う 』

加藤誠司

準入賞B

『雨上がりの魔法 』

中村 收

準入賞B

『修行僧の草鞋(わらじ) 』

荒木恵子

準入賞B

『花火(スターマイン) 』

細川行三

準入賞B

『秋を登る 』

北本重安

準入賞B

『Gold Water 』

吉住延也

カメラアイ

貴重な記録

 来年は阪神・淡路大震災から30年。大きな節目だけに各部とも記事制作に力を入れています。被災地は長い年月の経過で様変わりしており、記事には参照のため震災直後の写真がよく添付されます。

 当時の写真で主なものはデータベース化されコンピューターで容易に取り出せますが、まだ登録されてない取材フィルムもたくさん保管されており、そこから貴重な写真が見つかることがあります。

 先月震災関連の記事で神戸の中華料理店「三宮一貫楼」が取りあげられました。被災状況が分かる写真がないかという経済部の問い合わせで、未登録フィルムを見直したところ震災当日の店の写真が見つかり紙面に掲載できました。

 前後のコマを見て察するに、撮影者は三宮を歩き回る途中でなじみの店が倒壊しているのに驚愕し思わず1枚撮った様子でした。

 撮影した記者は撮ったことを忘れているかもしれません。でもフィルムに残った記録は年月を越えて生きていると思いました。

(映像写真部 三津山朋彦)


TOP