工業用温度センサーの岡崎製作所(神戸市中央区)とめっき処理の帝国イオン(大阪府東大阪市)、国立研究開発法人の量子科学技術研究開発機構(千葉県)は、フランスで建設中の核融合実験炉のケーブルに施すめっき技術を開発した。 施設は核融合エネルギーの実用化を目指し、日本を含む35カ国が参加する国際プロジェクト。今回の技術は、日本が担う中性子計測装置の開発に生かされる。 核融合が起こる真空容器内は高温で強い磁場にさらされるため、測定装置に使われるセラミックスで絶縁した「MIケーブル」に、高精度の銅めっきを施す必要がある。硬いケーブルに約5ミクロン(1ミクロンは千分の1ミリ)と薄く、均一なめっきに仕上げる回転式のめっき装置を開発した。 岡崎製作所は、温度センサーの部材、MIケーブルのトップメーカー。今回納入するMIケーブルは米国製だが、同社の西川豪人常務は「高精度のめっき技術を今後、医療や宇宙などの分野にも応用していきたい」と話した。(塩津あかね)