先日ある自民党の女性県議から話を聞いた。シングルマザーとして議員活動をこなす中、突然「夕方5時から会議だから」と通達されるという。「何時までですか」と尋ねると「そんなの話が終わるまでだ」と。「子どものお迎えがあるので6時以降は難しい」と答えると、「プライベートを持ち込むな!」と叱責(しっせき)されたというのである。
家は妻に任せて自分は議会という男性議員にとっては、夜遅くまで県民のために会議をするのが正義なのだろう。しかし共働きが当たり前の時代、働く女性のプライベート環境(ここでは子育ての意)を支援するシステム作りこそが政治の役割なのではと問いたくなる。
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