牛丼チェーンで成長してきた松屋フーズホールディングス(HD)が、とんかつ店「松のや」の出店を急ピッチで進め、首位だった「かつや」を抜いた。とんかつ専門店は「和幸」や「新宿さぼてん」などの高価格帯が中心のチェーンと、安さで人気のかつやや松のやが店舗網を広げてきた。ただ近年は訪日客のニーズも視野に入れて、新たな顔ぶれが増えている。
2025年に入り、外食大手の新規参入が相次いだ。串カツ田中ホールディングス(HD)は3月、東京都品川区に新しい業態として「厚切りとんかつ 厚とん」の1号店を開いた。3種類の豚を使い、山形県産の庄内豚の「ロースカツ定食」は2530円で、250グラムある「厚切りロースカツ定食」は2970円と高級メニューが並ぶ。