モニターやセンサーを介してすしや弁当を自動で値下げする「トライアルGO」(6月、福岡市の店舗)

モニターやセンサーを介してすしや弁当を自動で値下げする「トライアルGO」(6月、福岡市の店舗)

 九州地盤のディスカウント店、トライアルホールディングスが首都圏を攻める。年内にも小型スーパー「トライアルGO」を出店し、拡大する。無人に近い運営で安さを訴求し、買収した西友の店で調理した“出来たて”の弁当や総菜も並べる。コンビニエンスストア業界からは警戒の声もあがり、大消費地での競争がさらに激しくなる。

■ボリュームあるロースカツ重が332円

 6月のある平日の夕方、福岡市内にあるトライアルGOを訪ねると、店頭にずらりと並んだ弁当やすし、スイーツの数々が目に飛び込んできた。値札を見ると、ボリューム感のある弁当「ロースカツ重」はわずか332円。おにぎりが1個100~130円程度で、プリンやティラミスといったデザートも100円台から購入できる。