日本郵船傘下の郵船クルーズ(横浜市)は20日、新しいクルーズ船「飛鳥Ⅲ」を就航した。同社として初の2隻体制を敷き、新造も34年ぶりとなる。商船三井傘下の商船三井クルーズ(東京・千代田)も2024年にクルーズ2隻体制へとかじを切った。世界の後塵(こうじん)を拝する日本でも、ラグジュアリークルーズ分野で大航海時代の幕が開けた。
「2隻が互いに高め合い、日本のクルーズ文化の未来をひらいていく」。郵船クルーズの西島裕司社長はこう述べた。
Ⅲは横浜に本拠を置く日本籍船で全長230メートル、幅29.8メートルで総トン数は5万2265トン。Ⅱより全長は5%短く、幅は0.7%大きい。総トン数は4%重い。乗客の定員は740人とⅡより15%少ないほか、客室数も381と13%減らした。全室にバルコニーがある。