1970年の大阪万博から55年。その大阪万博から9年後にアニメ「機動戦士ガンダム」の放映、翌年にガンダムのプラモデル「ガンプラ」の販売がスタートしている。
そして2025年の大阪・関西万博でひときわ目立つのがバンダイナムコホールディングスが運営する「ガンダムネクストフューチャーパビリオン」だ。科学技術が人類の未来を開くという意味で万博とガンダムは親和性があるわけで、パビリオンでは虚構と現実が交錯するガンダムのブランド価値を表現している。
例えば宇宙戦艦ヤマトの場合、地球を守ることが任務だが、ガンダムは地球の限界から宇宙への移民という先を描く。面白いのは想像上のガンダム世界を具体化しようという民間プロジェクトまで動いていることだ。GOI(ガンダムオープンイノベーション)と称して、三菱重工業や高砂熱学工業、慶応大などが参加し、宇宙での農業や住環境の整備、モビルスーツの活用などを真面目に研究しているのだ。