吉野家ホールディングス(HD)は牛丼チェーンの吉野家で、客席の間隔が広かったり、視線が合いづらかったりする「ゆったり店」を拡大する。2030年2月期までに900店と、前期比で7割近く増やす。出店ペースに頭打ち感もある中で、「うまい・やすい・はやい」だけではない体験価値を提供し、顧客層を広げる狙いがある。
■ジグザグのカウンター
ゆっくりと食事を楽しみやすい「クッキング&コンフォート(C&C)」は25年2月末時点で459店あり、前年同月末と比べて3割増やした。またジグザグのカウンターを配置した「ジグソー」タイプは、他の顧客の視線や距離を気にすることなく、食事してもらう狙いがある。同タイプも2割増の81店となった。