『日経マネー』による毎年恒例の企画「個人投資家調査」。2025年も9000人以上の回答が集まった。この連載では、調査結果から浮かび上がった"今どきの個人投資家"の実像をお届けする。第2回は、波乱相場の今年まで含めて勝ち続けている、ごく少数の投資家たちの共通項を分析する。
投資で1回勝つことと比べ、「毎年勝ち続けること」は難しい。市場のトレンドや物色動向は短期間で入れ替わる。ある局面で効果を発揮した手法が、別の局面では裏目に出ることも珍しくない。逆に言えば、毎年大勝ちを続けている人たちの手法は、今後も長く通用し続ける可能性が高い。
利上げで成長株に逆風が吹いた2022年から、トランプ・ショックが吹き荒れた25年まで、この3年+αの時期を勝ち続けた「4連勝さん」は決して多くない。特に、24年までは毎年10%以上の利益を出し続けた「4連勝&大勝ちさん」はわずか2.5%だ。彼らに近づくために、まずはその共通項を明らかにしてみよう。